シロシタバ Catocala nivea nivea Butler, 1877

シロシタバは, 日本ではムラサキシタバと並ぶ大型のCatocalaだ.
本種はロシア, 日本を含む東アジア沿岸, 中国四川省, ネパール[1][2]とアジア地域に分布している.

亜種は調べた限り以下のようになっていた[2][3].
Catocala nivea nivea 日本から朝鮮, 中国
Catocala nivea asahinaorum Owada, 1986 台湾
Catocala nivea krosawai Owada, 1986 ネパール
ところで, 亜種記載のOwadaはかの大和田守博士だろうか.

日本には山地から低地まで広く分布していて, 最近千葉県でも記録された[4].

私的初採集は高尾山で, 樹液の出るポイントまで連れて行ってもらった実質の接待採集だった.
その後, 自分で灯火採集をするようになってからは, 比較的よく出会う虫になった.
この位の大きさの蛾が, 夜灯火の前で一人寂しく待っている前に飛んでくると, 寂しさを紛らわしてくれる.

夏頃から秋の終わりまで姿を見せてくれ、ムラサキシタバやクロウスタビの採集中にも目にする.
ムラサキシタバと比べると少し止まってくれやすいような気がしていて, 生態写真が撮りやすい.

山形県蔵王高原 2016.9.9

標本観察

山梨県蔵王高原 2016.9

シロシタバに限らずCatocala属の蛾は, 雌雄で模様の差があまりない.
雌雄で翅の形や翅棘, 腹部の形が異なると言われるが, 個人的には腹部の先端に注目すると見分けやすいと感じている.

Catocalaの雌雄の見分け方(左が♀、右が♂)

♂は腹部先端の毛が長く, 筆のように生えている. 一方で♀は毛は若干短く, すぼまっている.
来年は♀を見つけ次第, 採卵, 幼虫飼育にも挑戦しようと思う.
シロシタバの食草であるウワミズザクラも見て特定したことがないので, それも来年の課題としよう.

参考文献
[1]月刊むし・昆虫図説シリーズ1 世界のカトカラ
[2]http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/moth/
[3]https://en.wikipedia.org/wiki/Catocala_nivea
[4]千葉県昆虫談話会 房総の昆虫No.54 p.33