影なく標本の白バック撮影する方法

今回は、「影なく標本を白バックで撮影する方法」を紹介します。普通に標本を白バック撮影すると、影が映り込んでしまいます。

白バック写真の失敗例

画像編集ソフトで編集すればある程度消すことはできますが、時間がかかります。そのため、初めから影なく撮影するためのセットを作ります。

準備するもの

  • LEDテープライト(1m程度) + ACアダプタ
  • スイッチ
  • 白いスチレンボード(底板)

合計2000円以内

1. LEDテープライト + ACアダプタ

LEDテープライト(中央)

LEDテープライトは、よく電飾で使われるテープ状のライト。LEDのチップが、一本の長いテープ状の基板にいくつも実装されています。LEDは全て並列つなぎで接続されているため、テープを切って長さを調節することが出来ます。テープの端を電源につなぐとすべてのライトが灯ります。

電源の取り方にいくつかタイプがあって、DC12V、USBなど。僕が買ったものはDC12Vだったので、ACアダプタも購入します。説明書やカタログをよく読んで買いましょう。

これを箱の中に張り付けて、標本を満遍なく照らします。

2. スイッチ

スイッチ

ライトを消すときにあると便利です。

両端の接続端子のタイプを間違えないように選定しましょう。LEDテープライトの付属品から探すと、間違えにくいです。

3. 白いスチレンボード

スチレンボード

箱のサイズに切って箱の底に敷いて、白い背景にします。標本針を刺せれば何でもよいです。

4. 箱

LEDテープライトを貼り付けた箱

標本が入るサイズであればなんでも良いです。標本を上から照らしたいので、10cmくらいの高さがあったほうが良いです。

作り方

作り方は簡単。写真のように、箱の内側上部にLEDテープライトを貼り付けるだけです。光量を確保するために、2~3周巻きます。

明かりを灯した撮影セット

底板を敷いて明かりを灯せば、完成!

撮影の様子

標本の周囲から満遍なく光を当てるため、部屋の明かりを消して撮影します。そうしないと、部屋の明かりがうっすら影を作ってしまいます。撮影した写真をGIMPやフォトショで白抜きすれば…(参考) 影のない白バック標本写真が撮影できました。

影のない白バック標本写真

以上、影のない白バック標本撮影の方法でした。ライトをLEDテープを用いることで、低コストで強い光量の撮影セットを作ることができます。みなさんも是非、標本を白バック撮影してみてください!