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春の多摩川
新学期がはじまる丁度少し前の時期。温かい陽気に誘われるのは,人だけではないらしい。ヒゲナガガ科にも,春先にだけ姿を見せる種がいる。その一種,ゴマフヒゲナガは,多摩川では3月下旬から4月上旬の短い期間に現れ,河川敷のヤナギの花に群がるという。いわゆる季節限定モノだ。実は今回のゴマフ採集は3度目で,2度ヌルっている。今年,3度目にしてようやくゴマフヒゲナガの群棲と遭遇できた。
2018年3月26日
その日は,4月上旬並みの暖かさで,ゴマフヒゲナガにはうってつけの天気だった。修論も終わって,入社前になにかしておくことはないか?と考えた。
行くしかない。
午前中には,登戸駅に降り立つ。ネットに情報はあるにはある。しかし,場所が絞りきれない。結果,毎回「多摩川沿いを歩いてれば,そのうち見つかるでしょ」という採集だった。そんなんだから,2回失敗したんだけど…
Google Mapの航空写真で良さそうな場所をあたるも,意外と河畔林が残っていなかったりする。運良くヤナギを見つけても,どの木にも居るわけではないらしい。2時間ほど歩いて,全くいる気配がない。電車に乗って,場所移動しよう…
南武線に乗って,南多摩で降りる。橋を渡って,ある程度ヤナギがありそうな府中側へ。
バーベキューしている人たちを尻目に,長竿を持って河川敷を歩く。場所を移動したが,ぶっちゃけさっきとさほど雰囲気の変わらない。
本当にいるのか…?
多摩川にゴマフヒゲナガがいるなんてガセじゃないのか…?
そう疑い始めたとき,ヤナギの花に群がる小さな影が目に入った
あれは…?
いるじゃん!!!
地上7mくらいの高所で,100匹程度のゴマフヒゲナガが乱舞している
持ってきた網を伸ばし,夢中で振る
…
採れた!!!
♂は長い触角を持ち,毛深く,複眼は大きい。これだけ複眼が大きいから,空中で♀を巡って群棲飛行できるのかな。でも,だいぶ毛深いけど視界を塞がないの??意外と不思議でいっぱいなフォルムをした蛾だった。
さて,♂が群棲しているということは,♀もどこかに潜んでいるはず。どうせ木に止まっているので,ヤナギの花を掬うように網を振る。すると,♂とは見た目の異なる♀が採れた。
♂♀ペアで揃った!!
さて
3度目の正直も達成したところで…
採集の〆はラーメンですね!!!!
ごちそうさまでした
おしまい