前回の続き
昼間の採集を終えて、灯火採集へ向かう!
点灯!!!
同行者が、灯火の周りで色々なものを見つけてくれた。サキシママダラや、ヨナグニサンの繭。アオムネスジタマムシなど、与那国ならではの生き物たちを見ることが出来た。
肝心の灯火はというと、風が強くなかなか蛾の数が集まらない。ツマジロイラガは初見。幼虫は、棘がなく丸っこい変わった幼虫だ。個人的に良かった蛾は、コクロモンシタバ。ミクロ展翅も数を稼ぎ、比較的満足な灯火採集となった。
ヤエヤマサンカククチバは、石垣西表に生息すると図鑑に書いてある。与那国に生息するとは書かれていないが、ネット上を探してみると、例えば2016年に与那国での観察例がある。初記録という程のものでもなさそうだ。(そのブログではサンカククチバとされているが、明らかにヤエヤマサンカククチバ)
翌日
引き続きホソキボシアオゴミムシを狙ってススキをスウィーピング。しかし見つかるのはカミキリばかり。次第に腕も傷ついて、リスカ痕のようになっていく。
与那国島の陸生カメは、ヤエヤマイシガメとセマルハコガメ、他に食用導入されたスッポンがいるらしい(ソース)。
せっかく与那国に来たのだから、断崖絶壁で有名なティンダハナタに行ってみる。帰りにアヤミハビル館に入館。猫に癒された。
そして、与那国といえば泡盛「どなん」
特にアルコール度数60%を誇る花酒。
アルコール度数60%のお酒を造っているのは、日本では与那国島だけ。その特徴は何といっても、注いだだけでも分かる香ばしい香り。明らかに他の泡盛とは一線を画す、至高のお酒でした。
度数にビビらず、飲んでみることをお勧めします。飲み方は、冷凍庫で冷やしてトロミがついたものをチビチビやるのがおすすめです。
最終日の夜は、田んぼでゴミムシルッキング。積んである枯草をどかすと、大量のキベリアオゴミムシが現れる。それに交じって、大きなムナグロミイデラゴミムシも採集できた。
最終日
おじぃーに別れを告げてフェリーに乗り込む。帰りのフェリーは、ゲロ船らしくそこそこ揺れた。
与那国島は二度目の来訪だったが、心の底から落ち着ける、まるで、ふるさとのような島だった。いつの日か、またこの島に訪れるだろう。
完全に与那国病になってしまった旅でした。
おしまい