虫採り動画上げてます!!
普段の虫採りそのまんまの様子をお届け中!
前回の続き
ヤサール山の頂上でデリアスが採れることが発覚したので、追加個体を狙おうと再び登山することに。昨日通ったルートをスラスラ登ると、1時間弱で山頂へ到着。朝のうちは気温が低く霧がかっているが、やはりDelias ninusはその時間帯に現れるようだった。
日が昇って気温が上がると、霧は晴れて青空が顔を出す。すると、様々な昆虫たちが飛び始めた。
テリトリーを張っている蝶を勢いよく捕まえると、日本でも見られるルリタテハだった。ルリタテハは日本、朝鮮半島、東南アジア、インドまで広く生息しているが、南に行くほど青い帯が発達し広くなる。
他にもDelias baracasaや、
アサギマダラ
アゲテスオナガタイマイ?などが採集できた。
しかし観光客がよく登ってくる山だ。若いグループや家族連れで登ってくる人が多い。甲虫を狙っていた友人は、観光客にカメラマンを依頼されていた。
僕は中国人らしき観光客に英語で話しかけたら、
相手「Where you from」
自分「Japan」
相手「あ、同じですね」
といった感じで、日本人だった事や、中国人の男の子に「日本はシンゾー・アベが軍を強化しているのだろう?」と詰め寄られたりということがあった。
下山するときに、林内をチラチラ飛ぶ蝶を発見。中国人カップルに見守られながら、なんとか採集。以前マレーシアで採ったことのある、サザナミワモンだった。
さて、明るい時間に下山したので、19マイルの村で昆虫を買い求めることに。
前回伺った村長の家で蝶を買おうとしたが、村長はお亡くなりになったらしい。
虫を持っているという人の家にお邪魔すると、英語が通じるらしい。しばらくお喋りしながら、虫を見せてもらう。すると、Twitterで見たことのあるゾウムシ擬態のハゴロモ「ウシロムキアルキ」を渡してきた。
おお!
お尻がゾウムシの頭に擬態している不思議な虫で、写真左側に触角と鼻が付いているように見える。本当の頭は右側で、ニセの頭が左側だ。ニセの頭の方向に歩くので、ウシロムキアルキという名前というのだが、ゾウムシに逆向きに擬態しているので、一部には「シムウゾ」と呼んでいる人もいるらしい。
まさかこの目で見る日が来るとは…
つづく